No.1 富良野〜夕張
(道道135号美唄富良野線〜国道452号)




↓それぞれ拡大写真にリンクしています。
富芦トンネル 三段滝公園
▲写真1 富芦トンネル ▲写真2 三段滝公園
桂沢湖 夕張市鹿島
▲写真3 桂沢湖 ▲写真4 夕張市鹿島
鹿島(1998年) 鹿島(2000年)
▲写真5 鹿島(1998年) ▲写真6 鹿島(2000年)
歩道橋 シューパロ湖
▲写真7 歩道橋 ▲写真8 シューパロ湖
保存車両(1998年) 保存車両(2000年)
▲写真9 保存車両(1998年) ▲写真10 保存車両(2000年)

写真は1998年・2000年撮影。


富良野市の中心部から国道38号を北へ向かう。

島ノ下で左折し、道道135号美唄富良野線に入る。しばらく進むと、建物は尽き、山の中へ。

ここから国道452号までの十数キロは開通してから間もない新しい区間なので、線形もよく、快適に走ることができる。

ちなみに、富良野と芦別を結ぶことから、「富芦道路」という名称がついていて、「富芦トンネル」というトンネルもある(写真1)。このトンネルは約2kmあり、区間内では最も長い。

国道452号にぶつかると左折。
4kmほど走ると三段滝がある(写真2)。何もないルートの中で、数少ないみどころ。

さらに山の中を20kmほど進むと、桂沢湖をかすめる地点に分岐点がある。
左折して、引き続き国道452号を走る(写真3)。

富良野から桂沢湖までの区間は、富芦道路の開通で札幌〜富良野の最短ルートになったので、多少交通量があるが、桂沢湖から夕張市南部(「南部」は地名)までは、きわめて交通量が少なくなる。

長い橋で桂沢湖の端を渡り、ちょっとした峠越えにかかる。
途中には「熊出没注意」の大きな看板もある。

国道452号が全線舗装になったのは1999年の暮れ。
同時に冬期通行止めが解除されて、通年通行可能になった。
最後まで未舗装区間が残っていたのが、この桂沢湖から先の区間だった。
このことからも、交通量がいかに少ないかがわかる。

峠を上りきり、トンネルを抜けて夕張市に入る。
ここからしばらくは、線形もよく、見通しもよく、車もほとんど走っていないので(^^;、川沿いの気持ちの良い道を、気持ちの良いスピードで流すことができる。

10kmほど走ると、廃屋が何軒か現れる。
廃屋のほかは一面の緑。
その中のところどころに古ぼけた木の電柱が立ち、国道からは何本か横道がのびている。
ここは、夕張市鹿島、通称「大夕張」(おおゆうばり)(写真4〜7)。
かつて三菱大夕張炭鉱で栄えたが、ダム建設のため全戸移転し、今はゴーストタウンとなってしまった。

写真5と6は同じ道路を写したもの(旧大夕張駅前通り)。
1998年当時はまだ建物も多く残っており、住んでいる人もいたのだが、今は無人となり、荒れ果てた廃墟が残るだけ。
国道には、渡る人のない歩道橋がわびしく残されているが(写真7)、撤去も時間の問題と思われる。

大夕張から、右手にサイクリングロード跡を見ながらさらに進むと、シューパロ湖が見えてくる。
大夕張ダムによるダム湖で、旧森林鉄道の赤い鉄橋が、景色にアクセントを与えている。

ダム管理事務所と短いトンネルを過ぎて少し行くと、夕張市南部、通称「南大夕張」(みなみおおゆうばり)に出る。
久しぶりの町である。というのは、富良野からここまで、延々と数十キロにわたって人家が全くないのである。

国道のそば、旧南大夕張駅跡に、かつてここを走っていた鉄道車両が保存してある(写真9〜10)。
保存とは言いながら長い間放置状態で(写真9)、1999年冬には、雪の重みで車両が傾いてしまったりしていたが、今は保存会の手によって修復作業が進められつつある(写真10)。

(つづく)


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