No.12 「氷のトンネル」への道

※「氷のトンネル」は、2001年に発生した崩落事故の影響で翌年から見学できなくなっている。


▲写真1 道道遠軽雄武線にある看板
(滝上側より)(2001.8)
▲写真2 看板(2001.8)
▲写真3 案内板(2001.5)
「溶けてしまいました」?
前年からそのまま??
▲写真4 案内板(2001.8)
▲写真5 分岐点から入ってすぐ(2001.8) ▲写真6 途中の様子(2001.5)
▲写真7 途中の様子(2001.5)
林道区間。カーブの標識がユニーク
▲写真8 舗装が途切れてすぐの
上り坂(2001.5)
▲写真9 写真8の道路端にあった注意看板(2001.5) ▲写真10 写真8の上り坂を下ったところ
車で入れるのはここまで(2001.8)
▲写真11 写真10の地点の2001年5月の様子
これ以上先へは進めない
▲写真12 写真10の地点から徒歩で進む
(2001.8)
▲写真13 霧の向こうに氷のトンネルがある(2001.8) ▲写真14 氷のトンネル入口に到達(2001.8)
▲写真15 写真14の左側(2001.8) ▲写真16 氷のトンネル内部(2001.8)
霧で霞んでいる

2001年5月21日及び2001年8月6日撮影。


道道遠軽雄武線(道道137号)の札久留峠の少し北側に、「氷のトンネル入口」の絵入りの看板がある(写真1、2)。
この看板だけ見ると、「氷のトンネル」とは、白く透き通ったようなイメージを持ってしまう(^^;

分岐点には、「氷のトンネル情報案内板」も設置されている(写真3、4)。
2001年5月に行ったところ、案内板には「せっかくお越しいただきましたが、氷のトンネルは、溶けてしまいました。来年のお越しをお待ちしております」と書かれていた(写真3)。
それで今年はもうだめなのか、と思ってしまったのだが、7月にNHKで氷のトンネルの中継をやっていた。
なんだ、ちゃんとできたんじゃないか、と思ったのであった(^^;
8月には、きちんと「氷のトンネル完成!ぜひご覧下さい」となっていた(写真4)。
看板自体も、縁縁から青縁にきれいに描き直されていた。
5月の看板は、前年に溶けてしまったあとそのままだったということなのだろうか。

さて、分岐点から先へ進む(写真5)。
1.5車線幅の細い道だが、舗装されている。
下り坂を進み、左へカーブして少し行くと1軒の廃屋がある。
元農家のようで、ライダーハウス(だったかな?うろ覚え)というような朽ちた看板もあったが、久しく使われていないようだった。

右カーブを越えて先へ進んでいく。
大きな農業用倉庫があったりするが、他には建物はなく、畑の中を進んでいく。
ところどころ待避所もある。

途中、分岐点がある(写真6の少し手前)。
直進すると上興部へ抜ける林道(このときは通行止めで通り抜け不能とのこと)、斜め左へ進むと氷のトンネル方向。
案内板があるので迷うことはない。

さらに進む。
しばらく行くと、景色が開け、平地が広がっている。
ここが「氷のトンネルキャンプ場」である。

ここで道路は左に大きくカーブし、「民有林林道」の看板を過ぎる。
林道区間に入っても道路はずっと舗装されている。
待避所もある。
ふくろうをかたどった標識がユニーク(写真7)。

やがて、トイレが設けられた駐車スペースがあり、舗装はそこで終わっている(写真8の手前)。
雪のない時期には、坂道を越えて下ったところまで車で入れる(写真10)が、5月にはまだ雪が残っていて、写真11のような状態だった。

ここに車を置いて、この先は歩いて進む(写真12)。
200mか300mくらいだろうか、川の渕に設けられた歩道を歩いていく。
氷のトンネルの手前で、川に渡された細い板の橋を2回渡り、ついに氷のトンネルに到達(写真14)。

「神秘 氷のトンネル」と書かれた標柱が立っている(写真14)。
ちょうど行った時は霧が出ていて、霧の中に浮かぶ氷のトンネルは、確かに神秘的な感じだった。
でも、氷のトンネル自体は、上に土やら木のくずやら何やらが厚く積もっていて(写真14、15)、名前から想像されるような何か透き通ったようなイメージとは、全く違ったものである(^^;
まぁ上にそういったものが積もっていないと氷のトンネルはできないのだろうから、仕方ないのだが(^^;

中をのぞくと、壁面がちょうどスプーンですくい取られたような感じになっている(写真16)。
これは、そのまま「スプーンカット」と呼ぶのだと、NHKの中継で言っていた(^^;


8月にここを訪れた日から1週間後の8月13日、氷のトンネルで崩落が発生し、観光客1人がけがをするという事故があった。
今までは、中に入らないでください、という注意書きはあったが(例:写真9)、特にロープ等が張られているわけでもなく、中には自由に入れるようになっていた。
この事故のニュースによると、西興部村では、事故を受けて急遽氷のトンネルを立入禁止にしたとのことだったが、おそらく来年以降も規制が敷かれることになるのだろう。


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