No.15 道道970号蛾眉野原木線 笹積山越え その1
2001年8月18日撮影
約13kmの区間を約55分かけて走行。
2003年5月に写真1〜写真9地点を走ったときの様子はこちら。
この道、函館近辺の地図を見ていて、何となく気になったのが今回の走破の発端。
【ルートについて】
「北海道観光大全」の道道リストを見てみると、「道道の中では最もひどい道のようだ」と書かれている。
そして、実際走ってみた感想は…これは確かにひどい道。
以前走った、えりも町の秘境・豊似湖へつながる猿留川林道のほうが、この蛾眉野原木線よりもはるかに立派な気がする。今回は、路線終点、海側の戸井町原木町側からアプローチした。
【走行記】
まあ、別に起点終点のどちらから入ってもいいのだが、今回は起点の函館市蛾眉野町側のルートが地図によって違っていたので、あえて意識してそうしたのである。
手元の地図を比較してみると、市町境の笹積山以北のルートが、昭文社発行の地図(最新の2001年版スーパーマップルも、2001年版ツーリングマップルも、それ以前の地図も)はすべて西寄りルート、一方、ホクレンのZig Zag2001年版と2000年版、BIG RUN北海道1999年版では東寄りルートを取っている。また、ナビ(カロッツェリアAVIC-DR1000V)も東寄りルート(ただし路線の中間が切れている)。
実際に道なりに走っていったところ、結果的に東寄りルートとなり、その出口に道道蛾眉野原木線の標識があった(写真66)ので、正解は東寄りルートということになる。
また、道庁道路整備課のホームページにある冬期通行止め区間の路線図で確認したところ、東寄りルートで間違いなかった。
おそらくここ数年の間にルートが変更されたのだろうが、昭文社の地図にはまだ反映されていないのだろう。海沿いを走る国道278号から、戸井町原木町で、キャンプ場「トーパスヴィレッジ〔ムーイ〕」の看板に従って内陸へ折れると、センターライン無しの、集落の中の細道に入る。
ナビとキャンプ場の看板を頼りに進んでいくと、キャンプ場の入口があり(写真1、2)、道なりに進むとキャンプ場の構内に入ってしまった。「制限速度10」と書かれた標識がいくつも立っているが、公道のものとは全く違う。そしてログハウス風の建物に突き当たり、そこで行き止まりになってしまった(写真9左端の建物)。
一体これは?と思って横を見ると、細い砂利道が先へと延びている。向こうが本当の道道蛾眉野原木線なのだろうか?キャンプ場の場内道路との間には出入口が設けられているが、ロープが張られていて通り抜けできない。
どこまで行けば向こう側へ入れるのかと今来た場内道路を戻り、キャンプ場入口まで来ると、路面に、砂利の側に出入りしたタイヤの跡があるのに気付いた。さっきは全然気づかなかったが、ここが分岐点なのだろうか?案内表示は全くなく、ただの荒れ地の一部に砂利が入っているようにしか見えない(写真3)。
が、そこに車を乗り入れてみると、その先は確かに道路になっていた。道沿いには、白い2階建ての建物もある。分岐点の写真を撮って車を進めると、歩道はなんと赤ブロック敷きであった(写真4、5)。車道は2車線幅ダート。入ってすぐ、1台路駐している車があった。
しかしちょっと走ったら、一気に歩道なしの1車線深砂利ダートに突入(写真6、7)。なんじゃこりゃ(^^;と思ったら、またすぐ幅が広がった。歩道は再び赤ブロック敷き、車道は今度は2車線舗装の立派な道路である(写真8)。歩道のない側にはこげ茶色のガードレールまで完備。
しかし、それもキャンプ場内道路の突き当たりの少し手前で終わり、ここから本当のダートが始まっていた(写真9、10)。それにしても、なんという中途半端な工事のやり方だろうか。ほとんど誰も通らないようなところが最高に立派に整備されていたり、そうかと思えば歩道だけ完成して、車道は砂利、草ぼうぼうだったり、その間に1車線砂利道がはさまっていたり…。
さて、舗装区間の終点から、気を取り直して(^^;進む(写真11)。ゲートを過ぎると、いきなり山深い道といった様相を呈する。
今工事を行っている気配は全くなかったので、これで一応完成ということなのだろうか?
こんな不可解な道路工事のやり方を見たら、誰もがこんな工事は無駄だと言うだろう。(^^;
カーブ(写真12)を過ぎて少し行くと、橋があった(写真13)。この橋、真まっ平らで縁石もガードレールも何もない。橋そのものはまだそれほど古くはないようだ。
川を渡って少し行くと、林道の分岐があった。その他、よく目に入るのが「禁漁河川」の看板(写真35)。道沿いにいくつも立っている。
がけのような危険なところには、ガードレールではなくロープが張られていた(写真15)。
いきなり、道路の真ん中の雑草がひどくなってきた(写真17、18)。路面状態もあまりよくない。
先日走った丸立峠越えの道を思い出す。この蛾眉野原木線は、そのひどいところをつないで、輪をかけてひどくしたような感じだ(^^;この道、標識の類が全然ない。ナビの画面を見ると、一応画面上の線をトレースしているので間違いはないようだが、ちょっと不安になってくる。
写真1 戸井町原木町からアプローチ 1.5車線の舗装道路、キャンプ場の手前 位置(Mapion) |
|
写真2 道なりに行くと、キャンプ場へ入ってしまう 道道は、右側の砂利の方へ入らなければならない 案内板等はない |
|
写真3 一見、道路の分岐点には見えない |
|
写真4 車道は砂利だが、歩道は立派な赤ブロック敷き |
|
写真5 このあたりは幅が広い |
|
写真6 しかし、すぐ狭くなる |
|
写真7 そしてあっという間にこうなる 左の舗装はキャンプ場内道路 |
|
写真8 しかしいきなり、 歩道完備の立派な2車線舗装道路になる |
|
写真9 しかし舗装はすぐに終わり、ここから本当のダートが始まる 左の建物はキャンプ場のもの |
|
写真10 舗装終点の標柱 「蛾眉野原木線特1工事(国債) 終点」 |
|
写真11 「この先遮断機注意」 道路中央にはさっそく雑草が… |
|
写真12 ゲートを過ぎ進む 最初のカーブ |
|
写真13 ガードレールも何もない真っ平らな橋 |
|
写真14 写真13の橋の上から見た川 |
|
写真15 ガードレールはなくロープが張ってあるだけ |
|
写真16 斜面から木が張り出している |
|
写真17 道路中央には雑草が盛大に(^^;生えている |
|
写真18 |
|
写真19 道路をはさんで、斜めの木々と垂直の木々が向かい合う |
|
写真20 こんなところにタイヤとポリタンクが放置されていた |
|
写真21 | |
写真22 | |
次のページ(その2)へ |